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まっくらな横穴を どれだけ進んだのだろう? やがて どこからか かすかな風と 潮のにおいが伝わってきた |
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そこは海を見下ろす山の中腹だった 雲間からおりる光のはしごを 私は ただ 声も無く見つめていた かいぶつもこの場所から こうして海を眺めていたのだろうか |
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私は 親切な老夫婦のもとへ 身をよせることになった ふたりは 醜い私の顔を嫌いもせず 本当の娘のように接してくれる 私も彼らを助け 精一杯に仕事を手伝わせてもらった 「お前は何にも触るな、痣がうつる」 そういって食事の支度さえ させてもらえなかった頃が嘘のようだ 誰かのために働けるというのは なんて嬉しいことなのだろう |
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